7月のある日の感想

すべてはオタクの妄想

ミーハーなのでここにきて五等分の花嫁読んだらめっちゃ面白かった

タイトルの通りです。

前期のアニメ放送の時は2話くらいでハーレムラブコメの波動を感じて切ってしまったんですが、最近になってリアル友達の間でも話題になっていたので原作を読んでみました。

最初はTSUTAYAで借りて読み、絵の綺麗さ、可愛さに感動してコミックスを買い、結局続きが気になってマガジンの電子版を最新話分まで買ってしまいました..... 電子書籍って便利ですね

私としては

・自分の気持に素直な五つ子ヒロイン

・常にイケメンムーブの風太郎

・上2つを踏まえたテンポのいい関係性の変化・成長

が魅力かなと感じました

ストレートな感情表現は見ていてとても気持ちがいい。もちろん悩むところでは悩むんですが、彼女たちなりの答えを出してそれを風太郎なり姉妹なりにぶつけてくるんですよね。姉妹間でのやり取りは、友達同士では隠し通せてしまうこともそれができない近さだからこそのもので、設定が活きていると感じました。

そして、彼女たちの感情に対して風太郎がほとんど最適解に近いものを返してくれる。やや鈍感で (これはラブコメ主人公の標準装備なので仕方ない) 愛想はないものの、ヒロインたちの努力とか勇気を無にしてしまうようなことはしない。やはり読者的にはヒロインを応援する気持ちで読んでいるので、それにしっかりと答えてくれるとこちらも嬉しくなるものです。

だからこそ、不自然な回り道がなくてテンポよく話が進んでいくので(今のところ)中だるみすることなくストーリーを追っていけている気がします。いわゆる日常回らしい日常回もあまりないですよね。

あとはそれぞれの変装と花嫁が誰なのかといった推理(?)要素とか、絵が可愛いとか絵が上手いとか絵が上手いとか絵が上手いとか.......いや、漫画家さんに絵が上手いって言うのは失礼だと思うんですが、どの角度のヒロインもめっちゃ可愛いんですよね...頭とか顔の丸みがとっても好きです。

 

以下89話までのネタバレ含めた五つ子それぞれへの感想

 

 

一花

 物語の登場人物としてかなり好きです。目に見える独占欲とか、伏見稲荷での一件の直後にまた三玖の変装をして風太郎に会いに行ってしまう制御できない感情の大きさとか、そこで風太郎に正体を見破られてしまったことにどこか嬉しさを感じてしまっているであろう表情とか...... 人を好きになるってこういう事だよな っていう共感を抱かざるをえません。「全部嘘」で一度清算したこれまでの出来事ですが、今後どうなっていくんでしょうね...... 罪を背負った人物がそれでも生きていくお話が好きなので楽しみです。

二乃

私の推しです。自信をかわいいと思える子はかわいいの理論。好きになってと言われたら好きになってしまうの理論。まあリアルではともかくとして.....自分に自信をもってやった行動はそれなりに人の心を動かすのだと思います。告白が風の音で聞こえない→もう一度告白 の流れは、この漫画は一味違うぞという象徴となるシーンでした。たしかに二乃のそれまでを考えれば、あそこで引き下がるようなキャラクターじゃないんですよね。

71話(ケーキ屋回)はもちろん可愛いんですが個人的には69話の「不本意だわ」のコマが二乃らしい表情で好きです。どことなく北大路さつきを思い出して胸が痛くなるんですが、好きなので、頑張って......という思いです。(映画村のシーンですでにだいぶ胸が痛いです)

 三玖

 二乃好きの私としては対極にあるような存在でふーんと思いながら見ていたのですが、告白のシーンは痺れました。三玖の指差しとともに吹くふわっとした風を本当に肌に感じました。戦国武将が好きで、姉妹のみんなが好きで、その好きの中に風太郎が入ってきて、いつの間にかその存在が大きくなっていた三玖らしい自然な告白だったと思います。人間みんな二乃のように強いわけではなくて、三玖のように何かをきっかけにしないと動けないことも多いけど、それでも何とか勇気を出してやっていくんですね...

四葉

最新話時点での台風の目。89話を読んでまた全話読み返しました。それまでも行動や表情の端々に風太郎への想いの重さが見え隠れしてはいましたが、目指すものが分からなくなってしまった彼女の行動の意義が風太郎にあると言っても過言ではない状況なわけでそれは滲み出るものもあるよな......と納得です。そしてこの過去は五つ子全員が共有したうえで風太郎には隠している(話していない)ことなわけですが(今2話をみるとあぁ.....ってなる)、どうなるんでしょうね。過去を自分の中で清算して姉妹よりも自分自身のために動けるようにならなければ、結局は風太郎への想いが実を結ぶこともないわけで、そのジレンマはつらいものがあります。

五月

この漫画の『家族』の部分を担うヒロインだと思っています。風太郎とらいはとの3人でプリクラを撮るシーンが印象的ですが、後に家出をして上杉家に来た際の五月が母親なら風太郎が父親、というシーンを素直に受け取るならば、五月の中心にあるものは風太郎への想いというよりは、亡くなったお母さんとそのころの姉妹への想いであるように感じます。そして、関係性が変化していくこの物語においてはこの五月の想いはかなり危ないものであるように思います。五月の敬語が取れて、自分のために教師を目指すようになるまでにどんな物語があるのか楽しみです

 

花嫁について

巷で言われているとおり四葉が有力なのかな...なんて考えています。五月が立ち位置的には王道メインヒロインではあるのですが、鐘の下時点で風太郎にどれだけの好意を抱いているのかが分からないし、前述したとおり五月には家族の変化というもう一つの大きなテーマが与えられているんじゃないかなとメタ的には考えてしまいます。(五月が役者な可能性も全然あります)4人の中で考えると、修学旅行までで一花二乃三玖の足並みが揃った感があるのでここから四葉が動くと物語的にはアクセントが強いのかな程度の考えです。ただ、鐘の下で五月の姿をしていたことから二乃ではないだろうなとも。悲しい……